2011年08月30日
川本 裕子 | 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 | 経歴はこちら>> |
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政策の優先順位-何が一番大事か
例えば事業仕分けは政権交代直後こそ国民に人気が高かったが、それは本来の政策の大目的である財政赤字の大幅な削減や予算制度の改革にはつながらなかった。09年の政権交代後の外交政策は普天間基地問題で振り回され、本来日米関係の基盤強化のチャンスでもあった政権の貴重な最初の数か月は完全に浪費された。震災後の復興や財政再建のカギは経済成長だが、口先だけでなく本当にそこに優先順位が置かれるかどうかは新政権の最初の試金石だろう。
まだまだ学ぶべき教訓はあるだろうが、まずはこうした点を一つ一つクリアしていかなければ今度も短命政権が繰り返されることになる。
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