2011年08月30日
川本 裕子 | 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 | 経歴はこちら>> |
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29日、野田佳彦財務相が新しい民主党の代表に選出された。今日、我が国の総理大臣が交代する。1年間で総理が代わるのは、2007年の安倍氏の辞任以来、これで5代続いたことになる。自公政権の時に3人、民主党中心の政権に代わって2人が同じ轍を踏んできた。今度こそは安定した政治を実現させてほしいというのが国民の切実な願いだと思うが、さすがにこれだけ短命政権が続くのは国際的にみても異常な事態である。政界全体で猛省が必要だろう。
もちろん政治家を選んだ国民は最終的な責任を負わなければならないのだが、ことは国民の代理人として選ばれた政治家の志と能力の問題が大きい。安定した政治を取り戻すためには、政治家がこの5年間の政治の失敗から何を学び、修正できるかが最も重要だ。
その視点から過去から学ぶべきポイントを挙げてみたい。
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