2011年08月05日
川本 裕子 | 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 | 経歴はこちら>> |
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リスクは天変地異やテロリストだけではない。例えば海外に進出する企業などは進出先での契約の締結・履行などで思わぬ損害を受ける危険が常にある。こうしたリスク管理は多くは法律家という専門家の仕事になるが、日本では法曹人口が決定的に少なく、その質も国際競争力上十分とは言えないという弱みがある。円高ともなればさらに加速するであろう今後の海外進出の際に、脆弱性につながらないか、実は相当心配している。
いずれにせよ、国や企業の指導的立場にある人たちが「想定外」ということは、経営の本題であるリスク管理に「失敗した」と自ら吐露しているのに等しいように思う。
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